健診結果登録の自動化について
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中島クリニック 鑪様

健診結果登録の自動化について — ご質問への回答

2026年9月3日 / 合同会社AIのある暮らし 岩本和也 / 9月2日のご相談への回答(あくまで参考として調査・整理したものです)

クリニックの事務スタッフとAIが一緒に健診結果を扱うイメージ
健診結果の登録を、AIといっしょに。まずは全体のイメージから

これまでの経緯と、この回答の位置づけ

7月からご一緒してきた流れの中で、今回のご相談がどこに当たるかを先に整理します

2026-07-01
初回打ち合わせ
院長・事務長・鑪様・三浦様と。ChatGPT/NotebookLMのデモ、Google Workspace/Microsoft 365の比較をご相談
2026-07-28
AI活用研修 Day1
ChatGPTを中心に20名で実習。「AIに入れてよい情報・入れない情報」の信号機式ルール、部署別の「最初の1業務」
2026-08
ChatGPT for Work稼働/Workspace構築開始
院内でChatGPT for Workを活用開始。Google Workspaceはドメイン移管から整備中
2026-09-02
今回のご相談
Codexで塾のPDF自動化を実現 → 健診結果登録(受診者マスター登録・PDF紐付け)にも応用したい
📌研修時の整理との関係:7月の事前アンケートへの回答では、「健診システムへの入力」「健診データの入力・結果作成」は「当面AIに任せない・将来検討」とお伝えしました。今回のご相談は、まさにその領域を一歩進める話です。ただし考え方は変えません。実際にはAIに患者情報を入れて運用している医療機関もあると承知していますが、私の立場ではおすすめしかねますので、「患者情報はAIに入れない」前提でAIには「自動化の仕組みを作る」役だけを担ってもらう、というのがこの回答の骨格です。
🌱鑪様の現在地:6月30日のメールで「まずChatGPT+NotebookLMに慣れ、その先にAIエージェント(Codex等)の検証へ」と申し上げましたが、Codexで実際の自動化を回されている時点で、すでにその「先」の段階に入られています。だからこそ、次に必要なのは技術よりも「どこまでAIに見せるか」の線引きです。

ご相談の確認

いただいた内容と、いまの院内環境を以下のとおり理解しております

きっかけ
Codexを使い、オンライン塾の問題集PDFの電子化・抽出を自動化。効果を実感。
応用したい業務
院内の「受診者マスター登録」「健診結果PDFのカルテ紐付け」
扱うデータ
要配慮個人情報(健診結果)
法律上、特に慎重な扱いが求められる情報です
AI(稼働中)
ChatGPT for Work院内の法人ワークスペース。学習に使われない設定が既定
AI(鑪様個人)
Codex塾のPDF自動化で運用中。個人プランの場合は学習オフ設定が必要
基盤(前提)
Google Workspace院内に入る前提で書いています。Gemini/NotebookLMが使える
対象システム
カルテ(健診)システム製品名・画面は未確認。ブラウザ型かアプリ型かで道具が変わる

ご質問(4点)

以下の4点として整理し、順にお答えします

  • 技術的に可能か PDFからの抽出→マスター登録という、塾の問題集自動化と同じ構造が院内業務でも成立するか
  • 要配慮個人情報を安全に扱う仕組み・運用 健診結果という大事な個人情報を生成AIに渡してよいのか、どう守るか
  • 生成AIかローカルRPAか どちらの方式を軸にすべきか
  • 実現時の構成と進め方 具体的にどんな構成で、どの順番で作っていくか

ご質問への回答

先に結論を4行で。そのあと、それぞれを画面イメージ・実例つきで説明します

1
Codex等で、カルテ登録・PDF紐付けの自動化は技術的に可能か
可能です。やることは「画面操作の自動化」で、塾のPDFでされたことと同じ種類です
2
要配慮個人情報を扱うとき、どんな仕組み・運用なら安全か
「本番でAIに患者情報を見せない」前提で組むと、AIは作る時だけ、動かすのは院内PCの中、という形になります
3
生成AIを使うべきか、ローカルRPAにすべきか
両方使います。生成AIは「RPAを作る係」、ローカルRPAは「本番で動かす係」
4
実現するなら、どんな構成・進め方が適切か
ダミーデータで台本 → AIにRPAを作らせる → テスト → 人が起動して確認、の順に小さく
🔐セキュリティをどこまで求めるかで、構成は3通りに分かれます。この下の回答は「レベルA:完全ローカル」を基本に書いています。読み取りだけをCodexやGeminiに任せる「レベルB/C」との違いと選び方は、参考:セキュリティレベル別の構成案 → にまとめました。
01技術的に可能か → 可能です
鑪様が塾の問題集でされた「画面を操作して、PDFを取り出す」自動化と、今回の「名簿を見て画面に入力する」「該当者を検索してPDFを添付する」自動化は、同じ種類の作業です。まず、やりたいことを画面のイメージで整理します(実際の画面はお使いのカルテシステムで異なります。あくまでイメージです)。
カルテシステム ─ 受診者マスター登録
画面A:受診者の基本情報を登録する
2026-0912-001
(名簿の氏名)
1985/04/12
女
○○株式会社
総務部
定期健診A
クリア登録
RPAがやること:受診者名簿(Excel)を1行ずつ読み、緑の欄に自動入力して「登録」を押す。1人分が終わったら次の行へ。
カルテシステム ─ 受診者検索/ファイル添付
画面B:健診結果PDFを該当者に添付する
受診者ID 2026-0912-001
(氏名)/定期健診A
📎 ファイル添付:2026-0912-001_健診結果.pdf を選択 → 保存
戻る保存
RPAがやること:PDFのファイル名(受診者ID)で該当者を検索し、開いて「ファイル添付」→ PDFを選ぶ → 保存。全員分くり返す。

緑の欄=RPAが自動で入れるところ。黄色=氏名など、AIには見せずにRPAだけが扱うところ。

やり方は2つあります
やり方A

AIエージェントに画面を直接操作させる

Codexの「Computer Use」やChatGPTのエージェント機能のように、AIが自分でマウスとキーボードを動かして画面を操作する方法。2026年時点で実務に使えるレベルになっています。

  • 手軽。たまに・少量の作業に向く
  • ただし画面の内容(患者情報)がクラウドのAIに送られる
  • 毎回少しずつ違う動きをすることがある
やり方B(おすすめ)

AIに「自動操作の台本(RPA)」を作らせて、院内PCで動かす

Codexに「この画面を、この順番で操作して」と伝えてプログラム(RPA)を書いてもらい、できあがったプログラムだけを院内PCで動かす方法。動く時にAIは関わりません。

  • 本番で患者情報がPCの外に出ない
  • 毎回同じ動き。記録も残る
  • 道具はほぼ無料(Playwright、Power Automate Desktop など)
🏥病院での実例:企業からの定期健診の予約リスト1,829名分をシステムに登録する作業をRPA化して46時間削減(済生会熊本病院)。外部の検査機関から届く結果データを患者フォルダに格納し、電子カルテに紐付ける作業も、RPAの定番の使い方です。「カルテシステムの画面をRPAで操作する」こと自体は、すでに広く行われています。
出典:RoboTANGO「医療業界のRPA導入 成功事例7選」/NTT東日本「RPAで自動化できる医療現場の業務5選」(下の参考リンク参照)
02安全に扱うには → この前提なら、守ることは3つ
健診結果は「要配慮個人情報」という、法律で特に慎重な扱いが求められる情報で、研修の信号機式ルールでは「赤:AIに入れない」に当たります。難しく聞こえますが、やり方B(AIが作ったRPAを院内で動かす)を選べば、次の3つを守るだけで大枠の安全は確保できます。
ルール1

本番の患者情報は、院内PCの外に出さない

名簿・PDF・カルテの画面を、ChatGPTやClaudeなどクラウドのAIに送らない。RPAはPCの中だけで動くので、これは自然に守れます。

ルール2

AIに作らせる時は、ダミーデータで

「山田太郎/1985-04-12/定期健診A」のような架空の名簿と、架空の健診結果PDFを数件作り、それでCodexに台本を作らせ、テストします。本物はAIに見せません。

ルール3

登録の確定は人。記録を残す

RPAは担当者が起動し、終わったら結果一覧(何件登録・何件添付・エラー)を人が確認して完了。いつ・誰が・何件やったかのログを残しておくと、あとで説明を求められても安心です。

🔐 セキュリティレベル別の構成案(A 完全ローカル/B Codex/C Gemini)を図解で見る →
実名の書類・対応表・ログイン情報はAIに渡さない、という注意ポイントのイメージ
AIに渡さないもの:実名の書類・番号と名前の対応表・ログイン情報
特に気をつけたいポイント
  • 無料版・ブラウザ版のChatGPT/Claudeに、氏名入りのPDFや名簿をそのまま貼らない(入力した内容がAIの学習に使われる設定になっていることがあります)
  • やり方A(AIに直接操作させる)を患者情報の画面で使わない。画面がそのままクラウドに送られるほか、Webページに仕込まれた指示にAIが従ってしまう「間接プロンプトインジェクション」というリスクもあります
  • 電子カルテのログインID・パスワードは、AIツールに一切渡さない(先日の週刊AIニュースでも触れた一線と同じ考え方です)
  • PDFのファイル名に氏名を入れない(受診者IDや管理番号にする)。RPAの検索にも都合がよく、万一の漏れにも強くなります
  • RPAの実行ログ・エラー画面のスクリーンショットにも患者情報が写ります。保存場所を決め、外に出さない
もしAIに本物のPDFを「読ませたく」なったら(書式がバラバラで読み取りをAIに頼みたい場合)
💡 「仮名化」ってなに? 氏名を「山田さん」のまま扱うのではなく、「No.001」のような管理番号に一時的に置き換えることです。研修の信号機でいう「黄:名前・日付を伏せて加工すればOK」の手順そのものです。番号と本名の対応表さえ厳重に管理しておけば、AIには番号だけを見せて、あとから人間の手で本来の受診者に戻せます。
実名は金庫にしまい、番号に置き換えた書類だけをAIに渡すイメージ
実名は金庫へ、番号だけAIへ。これが「仮名化」の基本です
  1. Excelなどで「管理番号(No.001, No.002…)と氏名の対応表」を1つ作る。これは鑪様の手元だけで管理し、絶対に外に出さない
  2. PDFの氏名・生年月日が書かれた部分を黒塗り(マスキング)するか、その部分だけ管理番号に書き換えたコピーを用意する(検査数値などの中身はそのまま)
  3. 氏名を隠したPDF(管理番号だけのバージョン)を、学習に使われない法人契約のAIに渡して、読み取り・下書きをしてもらう
  4. AIの下書きを目で見て確認し、対応表を見ながら本来の受診者に戻して登録する
  5. 作業に使った一時ファイル(黒塗り前のPDFや対応表のコピーなど)は、処理が終わったら削除する
AIが扱う範囲(仮名化ずみ) 人が確定する範囲 健診結果PDF (氏名あり) 仮名化 (氏名→仮ID) 生成AI (抽出・下書き) 人の確認 (確定) カルテ登録 (氏名を復元)
健診結果PDFは氏名を仮IDに置き換えてからAIに渡し、AIが作った下書きは必ず人が確認・確定してから登録します。
ローカル(院内PCの中)でPDFを読み取る場合の目安 ─ 必要なスペックと精度
🔎最初に確認:そのPDFは「文字が埋め込まれている」か「画像(スキャン)」か。検診機関がシステムから出力したPDFなら文字が埋め込まれていることが多く、その場合はOCR不要で文字の読み取り精度はほぼ100%、普通の事務用PCで動きます(PDFを開いて文字をドラッグ選択できれば埋め込み型です)。スキャンPDFの場合だけ、下の表のOCRやローカルAIが必要になります。
やり方必要なPC精度の目安速さ・向き不向き
A. 文字埋め込みPDFをそのまま読む
(pdfplumber等・AI不要)
普通の事務用PC(メモリ8GB〜)ほぼ100%(文字は正確。表の位置合わせだけ工夫が要る)1ページ1秒未満。まずこれで済むか確認
B. 日本語OCR(YomiToku/PaddleOCR)
スキャンPDF向け・AIモデルはPC内で完結
できればGPU付きPC(VRAM 6〜8GB〜)。CPUのみでも動くが数十倍遅い印刷文字なら実用レベル。比較記事ではYomiTokuの文字誤り率0.22(Azure相当)、Tesseractは0.35で不向き。PaddleOCRは表・レイアウト認識が強いGPUで1ページ数秒。罫線が濃い帳票・手書きは苦手で、人の確認が前提
C. ローカルAI(画像も読める小型LLM)で項目を抜き出す
例:Gemma 4/Qwen3.5-VL の 8〜30Bクラス
VRAM 8GB→8Bクラス、16GB→20B、24GB→32B(RTX 4090/5090、または Mac 32〜64GB)印刷帳票の数値抜き出しは6〜7割前後という実測報告あり(原因は文書側の構造)。OCR+LLM補正の多段構成で誤字を直す事例あり(24GB VRAM)1ページ10〜30秒。書式がバラバラなPDFの「読み取り」を任せるのに向く。確定は人
D. クラウドの文書AI(参考)
Google/Azure等・今回は仮名化が前提
不要最高水準(文字誤り率0.05)速い・安い。ただし患者情報を外に出すので、②の仮名化を挟む場合のみ

結論:①まず「文字埋め込みPDFか」を確認(多くはそれで済み、AIもGPUも不要)。②スキャンPDFなら、VRAM 8〜12GBのGPU付きPC1台(例:RTX 4060 Ti 16GB、または Mac mini 32GB)で日本語OCRを回し、読み取り結果は必ず人が確認。③ローカルAIで項目抜き出しまで任せたい場合はVRAM 24GB(RTX 4090/5090)か Mac 64GBが目安で、精度は「下書き」として使う前提(最終確認は人)。いずれもPCの外にデータは出ません(レベルAに相当。GPUを買わずに精度を取りたい場合はレベルB/C)。

03生成AIかローカルRPAか → 両方。役割が違います
「どちらか」ではなく、生成AIは「作る係」、ローカルRPAは「動かす係」です。塾の自動化でも、Codexが作った仕組みが実際に動いていたはずです。それを「本番の患者情報にはAIを近づけない」形で組み直すだけ、とお考えください。
💡 「ローカルRPA」ってなに? 「毎回同じ手順を、決まった通りに自動で繰り返してくれるプログラム」のことで、PCの中だけで動きます。文章や画像の意味を判断するのは苦手ですが、決まった作業を正確に・何度でも同じように行うのが得意です。
AIが下書きを作り、人が確認して判子を押す役割分担のイメージ
AIは下書きまで、確認と確定は人。これが役割分担の基本です
今の手作業やり方A:AIに直接操作させるやり方B:AIが作ったRPA(おすすめ)
患者情報の行き先PCの中クラウドのAIに送られるPCの中(AIは作る時だけ)
毎回同じ結果か人によるブレ少し変わることがある同じ
速さ1件 数分1件 1〜2分1件 数秒〜数十秒
記録手で残すAI側のログ実行ログが自動で残る
費用人件費AIの利用料道具はほぼ無料。作る手間だけ
弱点時間がかかる患者情報の画面には不向き画面が変わると直しが要る(AIに直させる)
向いている場面ごく少量たまに・少量・患者情報なし毎月の定型作業(今回はこれ)

中島クリニックの環境で選ぶなら

  • より堅くするなら → A(完全ローカル)。健診結果PDFが文字埋め込み型なら、読み取りにAIは要りません。Codexは「作る係」だけ
  • Workspace前提なら → C(Gemini)が標準。院内で契約する Google Workspace の Gemini は、入力が学習に使われず、管理者がオン/オフでき、Workspaceの契約(データ処理条項)がそのまま適用されます。読み取りだけGeminiに任せる形が、いま進めている方向と一番つながります(Vertex AIは「プログラムから呼ぶ」段階で検討)
  • Codexを読み取りに使うなら(B)。Enterpriseプランなら入力は既定で学習に使われません。CodexはEnterpriseプランでご利用いただく前提です(既定で学習に使われません)
  • どの案でも共通:読み取り結果の確定・登録は人+院内RPA。患者情報の画面をAIに直接操作させない
役割分担のまとめ。PDFの体裁がバラバラで「読み取り」だけAIの力が要る場合は、②の仮名化を挟んでその部分だけAIを使います。登録・添付という「確定作業」は、必ずRPA+人の確認で行います。
🔐 セキュリティレベル別の構成案(A 完全ローカル/B Codex/C Gemini)を図解で見る →
04構成と進め方 → 全体像はこの1枚
セキュリティまで含めた「想定する仕組み」の全体像です。ポイントは点線の枠(院内PC)の中で全部が完結し、AIは枠の外で「作る時」だけ手伝うこと。
院内PC・院内ネットワーク(患者情報はここから出ない) 受診者名簿 (Excel/CSV) 健診結果PDF (フォルダに保存) 自動操作スクリプト (RPA・Codexが作成) このPCの中だけで動く カルテシステム の画面 入力・添付 担当者が起動・最終確認 結果一覧をチェックしてOK 実行ログ いつ・誰が・何件 Codex/Claude Code 作る時だけ使う(クラウド) 見せるのはダミーデータのみ できあがったスクリプト (プログラム)だけを持ち込む 画面が変わって動かなくなったら ここに戻って直してもらう
おすすめの全体像(=「レベルA:完全ローカル」):AIは「作る時」だけ、動かすのは院内PCの中の自作RPA。本番の患者情報はクラウドに出ません。読み取りだけクラウドAIに任せるB/Cは構成案のページへ。
進め方(5ステップ)
  1. ダミーデータで「操作の台本」を作る:架空の名簿5件+架空の健診結果PDF5件を用意し、画面Aと画面Bを手で操作しながら「どの順番で・どこに・何を入れるか」を書き出す(スクリーンショットを貼るだけでOK)
  2. Codexに台本を渡してRPAを作らせる:「この台本どおりに動くプログラムを作って」と頼む。道具はPython+Playwright(ブラウザ型のカルテなら)か、Power Automate Desktop(Windowsアプリ型なら)。どちらもAIが得意です
  3. テスト:まずダミーデータで動かす → うまくいったら院内PCで本物を数件だけ試す → 結果を目で確認
  4. 本番は人が起動・最終確認:担当者がボタンを押して動かし、終わったら結果一覧(登録○件・添付○件・エラー○件)を確認して完了。エラー分だけ手で直す
  5. 運用ルールを1枚にまとめる:起動してよい人、ログの置き場所、画面が変わって動かなくなった時の直し方(ダミーデータでCodexに直させる)
進め方を、いまの予定に重ねると
9月(〜9/30)台本づくり架空の名簿5件+架空の健診結果PDF5件を用意し、画面A/Bの操作手順をスクショ付きで書き出す。PDFが文字埋め込み型かも確認
台本ができたら道具と方針を決めるCodexに「この台本どおりに動くプログラムを作りたい。道具は何がよい?」と聞くところから。ブラウザ型ならPlaywright、Windowsアプリ型ならPower Automate Desktopが定番。Day2はGemini中心で本編では扱いません
10月Codexで作成・ダミーテスト台本を渡してRPAを作らせ、架空データで動作確認。読み取りが要ればWorkspaceのGeminiで試す
11月〜数件だけ本番→運用へ院内PCで数件試し、結果を人が確認。継続サポートの定例ミーティングで「効果測定」として振り返る
検証・実装・仮名化・確認・ルールの5段階を小さく始めて登っていくイメージ
小さく始めて育てていく。まずは架空データ5件から
① ダミーデータで 台本を作る ② Codexに頼んで RPAを作る ③ ダミー→数件で テスト ④ 人が起動して 結果を確認 ⑤ 運用ルールを 1枚にまとめる
ダミーデータで台本を作り、AIにRPAを作らせ、数件のテストを経て、人が起動・確認する運用へ。
必要な道具と目安
道具院内PC1台/Codex(お持ちのもの)/Playwright または Power Automate Desktop(いずれも無料)/ダミーデータ
期間の目安台本づくり数日 → RPA作成1〜2週間 → テスト1〜2週間。
月1回の健診ラッシュ前に1周回すイメージ
まず最初にやること架空の名簿とPDFを5件作る。これがあれば、Codexとの作業を今日から安全に始められます

参考資料

同じ内容を 02 セキュリティの参考資料 として独立ページにもしています

これまでにお渡しした資料5点と、回答の根拠にした動画4本・note記事5本・Web記事5本です。どの質問に関係するかをラベルで示し、内容をやさしい言葉で要約しました

📎 これまでにお渡しした資料(今回の回答とつながるもの) 🎓
AI活用研修 Day1 スライド(研修ポータル・要パスワード)
「AIに入れてよい情報・入れない情報」の信号機式ルール、部署別の活用例。今回の回答②はこのルールの延長線上にあります。
nakajima-ai-training-portal.vercel.app
🗂
Google Workspace導入調査レポート(Notion)
Business Standardを第一候補に10〜20名で3か月試す進め方、AI利用の境界線(入れてよい/注意/原則入れない)、3か月ロードマップ。レベルCの前提です。
ai-nakajimaclinic.notion.site/google-workspace
📰
週刊AIニュース 8月31日号 ─ ChatGPTが「ログインの先」でも働けるように
ご相談のきっかけになった号。「電子カルテなど患者情報につながるログインは渡さない」という一線を、今回の設計にもそのまま入れています。
medical-ai-report-nine.vercel.app/reports/2026-08-31
📰
週刊AIニュース 8月17日号 ─ ChatGPT「Computer Use」
AIが自分で画面を操作する機能の解説。回答①の「やり方A」に当たります。
medical-ai-report-nine.vercel.app/reports/2026-08-17
📰
週刊AIニュース 8月10日号 ─ 院内の資料を読ませて使う
院内資料をAIに読ませるときの考え方。Day2(NotebookLM)と、今回の「読み取りをAIに任せる場合」に関係します。
medical-ai-report-nine.vercel.app/reports/2026-08-10
▶ YouTube(4本)— 再生ボタンでこのページ内で見られます
医療現場でClaude・ChatGPTを使うと違法?セキュリティの真実を徹底解説
FRENVOX(現役理学療法士×AI)
ご質問② 安全な扱いFRENVOX(現役理学療法士×AI)11分40秒まずこれ

「医療現場でChatGPTやClaudeを使うと違法なのか?」に、現役の理学療法士の方が約12分で答える動画。

  1. AIに入力する行為は、外部の会社に個人情報を「渡す」ことになる場合がある
  2. 関係する法律の条文を順に解説:要配慮個人情報/安全管理措置/第三者提供/外国の会社への提供
  3. 「クラウドサービスなら例外になるケース」の考え方
  4. 法人向けプラン(学習に使わない契約・データを保持しない設定・医療向け契約)を選ぶ理由
  5. 概要欄に、参照した法令・ガイドライン・各社規約へのリンク一覧

こんな使い方ご質問②の土台。まず最初にこれを見ると「何がダメで、何なら大丈夫か」の線引きが分かります。

再生ボタンでこのページ内に動画が開きます。開かない場合は右のボタンからどうぞ。 YouTubeで開く ↗
医療機関のセキュリティは何が変わったのか|ガイドライン第7.0版と重要インフラ
AcraneSystem
ご質問② 安全な扱いAcraneSystem16分

2026年の春〜夏に動いた「医療機関のセキュリティの前提」を、12のチャプターで整理した約16分の動画。

  1. 海外で起きた出来事と、日本政府の対応
  2. 「重要インフラ」と「基幹インフラ」の違い
  3. 2026年6月、医療分野が基幹インフラに追加された
  4. 厚労省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」第7.0版との関係
  5. まとめ:これからは「守れているか」に加えて「説明できる状態か」が問われる

こんな使い方「誰が・いつ・何を承認したかを記録に残す」をおすすめした背景です。全部覚える必要はなく、流れをつかむ用に。

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Claude Codeの必須セキュリティ対策 / AIは万能ではない / 非エンジニアでも実践可能
ウェブ職TV@AIセキュリティ専門
ご質問③ AIの使い方ウェブ職TV@AIセキュリティ専門17分

CodexやClaude Codeを使い始めた人向けに、最低限のセキュリティ対策を6つにしぼった約17分の動画(エンジニアでなくてもOK)。

  1. 機密ファイルをAIから見えない場所に置く
  2. 作業履歴のファイルを消す
  3. APIキー(サービスの合鍵のようなもの)を直接書かない
  4. サンドボックス(AIが触れる範囲を区切る仕組み)を有効にする
  5. AIへの指示書ファイルを活用する
  6. 作業のたびに文脈をリセットする

こんな使い方すでにCodexをお使いなので「今の使い方で抜けがないか」のチェックリストに。まず①③④の3つだけでも。

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11:03から再生
社内向けアプリをGASで作ったら、爆速公開できた。
ジェネトピ|AIラジオ
ご質問① 技術的な可否ジェネトピ|AIラジオ19分17秒(11:03〜が該当)実演が分かりやすい

Claude Code×GAS(Googleスプレッドシート等を自動で動かす仕組み)で、サーバーもデータベースも用意せずに社内向けの小さなアプリを短時間で公開する実演(約19分)。

  1. 前半:経費精算アプリを作る事例
  2. 後半(11:03〜):ダッシュボードをAIに作らせる事例 ← 今回の「受診者マスター登録画面」に一番近い部分
  3. ポイントは「大がかりなシステムを最初から作らない」
  4. スプレッドシートを台帳代わりにして、その上に小さな入力画面を乗せる発想

こんな使い方院内で試すときの「まず動くものを小さく作る」空気感をつかむ用。ただし健診結果を扱うので、回答②の仮名化を必ず挟んでから。※こちらのリサーチで見つけた動画です。

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📝 note(5本)— カードをクリックすると記事に飛びます
法律要配慮個人情報とは

要配慮個人情報――「特に丁重に扱え」と法律が名指しした情報たち

ご質問② 安全な扱いくろ|AI副読ノート

「要配慮個人情報」とは何かを、法律の条文からかみ砕いて説明した記事。今回のご相談の出発点になる言葉です。

  1. 個人情報保護法は「漏れると差別や不利益につながりやすい情報」を要配慮個人情報として特別扱い
  2. 法律本文に6項目(人種・信条・社会的身分・病歴・犯罪の経歴・犯罪被害の事実)
  3. 施行令でさらに5項目を追加、合計11項目
  4. その中に「健康診断等の結果」「保健指導・診療・調剤の実施」がはっきり書かれている
  5. 「犯罪の経歴」と「刑事手続が行われたこと」は別物、などのコラムも読みやすい

こんな使い方健診結果PDFは「法律が名指しで慎重に、と言っている情報」。院内で説明を求められたときの根拠にこの記事を。

設計現場発AIアプリの受け入れ方

医療機関におけるバイブコーディング受け入れアーキテクチャ ― 2026年夏時点の設計メモ

ご質問④ 進め方がらむまさら(医療情報システム歴25年)

医療情報システム歴25年の方による「現場がAIで作った便利ツールを、情シスはどう受け入れるか」の設計メモ。鑪様の状況とほぼ同じ構図です。

  1. 出発点:「禁止しても現場は隠れて使うだけ」
  2. 怖さを4つに分解:患者データがPCに散らばる/誰が使ったか記録がない/作った人がいなくなると直せない/責任がはっきりしない
  3. 答え:アプリを1本ずつ審査せず、「データと認証の通り道」を情シスが用意する
  4. 具体的には、共通ログイン/読み取り専用のマスタ情報/現場アプリ用のデータ置き場、の3つを持つ院内共通の土台

こんな使い方少し硬い文章ですが、この先、院内(情シスや上長)に相談するときの「共通言語」になります。

構成クラウド・閉域・オンプレの選び方

医療機関の生成AI活用ガイド|患者情報を扱うクラウド・閉域・オンプレの選び方【2026年8月最新】

ご質問③ AIの使い方株式会社AIworker

「患者情報を扱うなら必ず院内サーバー(オンプレ)」ではなく、6つの軸で構成を選ぶ、という整理。2026年8月にガイドライン第7.0版を踏まえて更新済み。

  1. 判断の軸は6つ:目的/契約/保存場所/再委託先/アクセス権限/ログ
  2. その上で、クラウド/閉域(つながる先を限定)/オンプレを選ぶ
  3. 生成AIは検索・要約・下書きまで。診断や記録の確定は医療職が担う
  4. 小さな業務から試し、出典確認・誤回答時の停止・障害時の切り離しを決めてから電子カルテ連携へ
  5. ローカルLLM・RAGなどの用語説明も丁寧

こんな使い方回答③(役割分担)と④(小さく始める)の考え方の元になった記事。ご質問③を考える材料に。

事例院内AIの実例と費用感

医療機関のローカルLLM。3省2ガイドラインと院内オンプレAIの現在地

ご質問③ AIの使い方土門大貴/daikidomon

「院内に置いたAI(ローカルLLM)」という選択肢を、実際の病院の事例と費用感まで含めて整理した記事。

  1. 「ガイドラインが生成AIを禁止している」は誤読。決まっているのは「どこに置き、誰に委託し、どのネットワークで扱うか」の条件
  2. 織田病院(佐賀):退院時看護サマリー作成が平均16分 → 7分半
  3. 三重大学病院:電子カルテ要約を院内サーバーで実証
  4. 共通点:入口は文書作成・要約/患者情報は院内に閉じる/生成物は必ず人が最終確認
  5. 中小の医療機関は「患者情報を使わない用途から1台構成で」が現実的。費用はお試し規模で数百万円〜

こんな使い方「小さく始める」という提案の裏付け。将来「院内に置く」を検討するときの費用感の目安にも。

ひな形AI利用ルールのA4テンプレ

薬局のAI利用ルール、ゼロから作らなくていいです|A4一枚のひな形(Word編集可)つき

ご質問② 安全な扱いちろ|薬剤師

薬局向けですが、院内の「AI利用ルール」をA4一枚に落とし込むひな形(PDF/Word)付きの記事(有料・500円〜。前半は無料で読めます)。

  1. 夜遅くに患者さんの状況をAIに細かく入力してしまう架空の場面から始まる
  2. 「名前を消したから大丈夫」が通用しない理由3つ:年齢・地域・病名の組み合わせで特定できる/病歴は扱いが厳しい(要配慮個人情報)/入力=外部への提供とみなされることがある
  3. 2026年7月公布の改正個人情報保護法(課徴金の導入)にも言及
  4. 日本病院薬剤師会の生成AI利活用ガイダンスも紹介

こんな使い方回答②の「運用ルールの文書化」をゼロから作らずに済ませたいときの叩き台。無料部分だけでも一読の価値があります。

🌐 Web記事(5本)— 「AIにRPAを作らせる」「カルテ画面のRPA化」の裏付け 🛠
Claude Code × PythonでRPA・業務自動化を実現する完全ガイド2026(Aurant)
AIにPythonの自動操作プログラムを書かせて、自分のPCで動かす手順を通しで解説。今回の「やり方B」の教科書的な記事。
aurant-technologies.com/blog/blog-python-rpa/
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Claude Codeで実現する業務自動化 ― 小さい会社の5つの実践例(Zenn)
業務の流れを口で説明すればAIがスクリプトを書いてくれる、という小規模事業所の実例集。少人数の職場でも回せる感覚がつかめます。
zenn.dev/frsk/articles/claude-code-automation-recipes-2026
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RPAで自動化できる医療現場の業務5選(NTT東日本)
外部検査機関の結果データのダウンロード→患者フォルダ格納→電子カルテへの紐付けは、RPAの典型例として紹介されています。
business.ntt-east.co.jp/content/digital-work/column/rpa-automatic-medical-care/
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医療業界(病院・診療所)のRPA導入 成功事例7選(RoboTANGO)
済生会熊本病院の「定期健診の予約リスト1,829名分の登録で46時間削減」など、健診まわりの入力業務をRPA化した実例。
robotango.biz/knowledge/rpa-medical/
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OpenAI Codex App入門 ― Computer Use・内蔵ブラウザで広がるデスクトップAI(Zenn)
「やり方A」にあたる、Codexが自分でアプリを操作する機能の現状。便利ですが、患者情報の画面には使わない前提でお読みください。
zenn.dev/kai_kou/articles/239-codex-mac-computer-use-memory-guide